2001.7.14

［訃報］

先頃、北海道に取材に行き、帰りの船上(もしくは、乗ってなかった可能性もあったが)にて行方不明となっていた、小野勝司さんが遺体で発見されました。

去る５月30日、北海道・苫小牧港を出発して茨城・大洗港に入港した｢さんふらわー・みと｣船上に、オートバイと荷物を残して行方不明になっていた小野勝司さんが、７月５日に、チキウ岬灯台から西南西に約30kmの、噴火湾海上にて、漂流遺体として発見され、８日後の13日、指紋照合で本人と確認されました。

小野さんは元々、中村正也さん(婦人科カメラマンとして有名)のところに居たと思いましたが、タイムトンネルでセンセイショナルな登場(トライアムフの浅場さんが初優勝したときに、ややわけありだったが、一見熾烈なトップ争いをして、会場を沸かせた)。 その後クラブマンレイサーという写真集を出したり、サイクルワールドで旧車の試乗記事を書いたりした後、雑誌「クラブマン」の編集長を創刊号から務め、最近はフリーのライターとして仕事をしたり、雑誌を発行したりしていました。

こんなに長期間見つからないから、もう駄目かなとは思っていたのですが、やはし現実に亡くなったことが確認されると、ショック大きいです。 まあ、耳の病気がひどくなって、やや気落ちはしていた様子ですが、このところ元気を取り戻していたようなので、ホッとしていたのですが。

本来ならば、今年の９月にはマンクスＧＰに、僕と二人で出場しようという計画もあったのですが、昨年、小野さんの耳の病気が悪化により、長時間のライディングが不可能となったため断念。という経緯もあり、何かあって誰かに落とされたとも考えられますが、もしかすると船上で発作を起こし、落船してしまったのではないかと、想像されます。