2001.4.19 |
昨日、那須サーキットでメッツェラーの新タイア「レンシュポルト」の試乗をしてきました。丁度、ミシュランから昨年発売されたパイロットレイスのライヴァルにあたるモデルです。 |
たしか、7-8年前に同じく那須サーキットで試乗会が行われた、メッツェラーME-Z以来の新型ではないかと思います。感触はME-Z1と同じスティールのモノコードで、高速走行(タイアが高回転している状態)時にも径が殆ど変わらず、膨張による温度上昇が少ない利点を持ち、他社の新型に対抗するためのコムパウンドやトレッドディザインを始め、プロダクションタイアを使用するレイスに於いての活躍が期待できる製品でした。既に、600クラスのレイスでは成績を残しているようです。 |
さて、感想はといえば、メッツェラータイアらしい素直なリーン特性とグリップ感で、極めて乗り易い(少なくとも、僕の乗り方に於いては確実に)製品とこれは言って良いでしょう。スタンダード+レイシングタイア(スーパーソフトのRS-1と、ソフトのRS-2とが、当日は用意されていて、実際にはメディアムのRS-3もあるそうです)が試乗できました。前者は、カワサキZX-9R、スズキGSX1000R、ドゥカティ996SPS、そしてホンダVTR1000R。 |
後者は、RS-1がドゥカティ748S(SPだったかも)、RS-2がヤマハYZF-R1に、それぞれセットされてました。 |
スタンダードのレンシュポルトでも、全くグリップに遜色は感じられなかったので、バイクのよる相性(または、バイクそのものの特性)がハッキリして面白かったです。高回転を保って乗れば、最もハイパワーな印象だったのはGSXのようで、新垣選手は思いきり楽しそうに乗ってました。ミスターバイクBGでお馴染みの市川仁さんはYZF-R1(レンシュポルトRS-2を履いていた)が、最もお気に入りだったようでした。僕は、断然748(レンシュポルトRS-1を履いていた)が、那須サーキットのコースのせいもあって、一番楽しかったです。ミシュランのパイロットレイスの試乗会では(筑波サーキットだったからかもしれませんが)996SPSが最も楽しかったのに、那須では(タイアのせいではなく)パワーをもてあまし、尚且つエンジンブレイキが強く利き過ぎで、ややぎくしゃくしてしまいました。 |
意外だったのが、VTRでとても素直で乗り易かったので、僕にはやはしマルティエンジンよりも、2気筒や単気筒の方が向いてると再認識したしだい。 |
また、このタイアは250クラス用もあるそうで、ジレラやグースで試してみたいと思います。ミシュランのパイロットレイスと履き比べなどできたら楽しいかもしれません。 |